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店舗で深夜営業を始めたい方へ!バー運営に必要な風営法の届出ポイントを解説

不動産の豆知識

中山 和樹

筆者 中山 和樹

不動産キャリア11年

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深夜営業でバーなど酒類を主に提供する店舗を経営する際、法律を守った営業は欠かせません。しかし、「いつから深夜営業とみなされるのか」「申請はどこへ、どのように行えばよいのか」迷われている方も多いのではないでしょうか。本記事では、店舗の深夜営業に関わる風営法の基本、実際の届出手続きや注意点、そして法律違反によるリスクまで、分かりやすく解説いたします。安心して営業を続けるための知識を、ぜひご参考になさってください。

深夜営業とは何か?風営法上の位置づけと申請対象

「深夜営業」とは、深夜0時以降に店舗が営業を続けることを指します。特にバーなど、お酒の提供が主体の店舗において深夜0時以降の営業を行う場合、風俗営業法上、「深夜における酒類提供飲食店営業」として位置づけられ、事前に警察署へ「営業開始届出」を行う必要があります(届出制)です。

この手続きは「許可」ではなく「届出」である点が大きな特徴です。許可制とは異なり、必要要件を満たしている場合には原則受理され、その届出が行政に到達すれば法的には成立します。したがって、「許可証」は発行されず、届出を行った証として受理印が押された書類を営業所に備えておくことが推奨されます 。

以下のような表に整理すると、わかりやすいです。

項目内容備考
対象営業時間深夜0時以降の営業営業継続または開始
対象店舗酒類を主に提供する店舗(バー等)食事主体店は除外される場合あり
制度名深夜における酒類提供飲食店営業に関する届出許可ではなく届出制

つまり、バーなど深夜営業を検討中の方は、まず自店舗がこの「深夜営業」に該当するかどうかを確認し、「届出」が必要であることを念頭に置くことが大切です。

届出が必要な条件(用途地域・店舗構造・営業形態)

深夜0時以降に酒類を主に提供する店舗(例えばバーなど)が、「深夜酒類提供飲食店営業開始届出」を行うには、いくつかの条件があります。まず、営業可能な「用途地域」が限られていることに注意しましょう。
禁止されている地域の例として、第一種・第二種低層住居専用地域や第一種・第二種中高層住居専用地域、第一種・第二種住居地域、準住居地域などが挙げられます。これらの地域では深夜営業が原則できませんが、例外的に商業地域から30メートル以内の住居地域では認められる場合もあります。

次に、店舗構造に関する設備要件も厳格です。以下のような要件を満たさなければ、届出は受理されません:

要件 詳細
客室面積 9.5平方メートル以上(客室が1室のみの場合は制限なし)
見通しの妨げ 高さおよそ1メートル以上の仕切りやパーテーションなどは禁止
照度・装飾 照明は20ルクス以上。善良な風俗を害するおそれのある装飾や写真は禁止

これらは風俗営業と同様の基準に基づくもので、照度や騒音、振動についても都道府県条例に定められた範囲以内でなければなりません。

さらに、営業形態にも明確な制限があります。店舗が「接待行為」を行う場合や、お客様を遊興させるようなサービス(例:カラオケの勧誘やダンス、ゲームなど)は禁じられています。これらに該当すると、深夜届出ではなく風俗営業許可や遊興営業の許可が必要となります。

届出の流れと準備すべき書類・スケジュール

深夜営業を始めるには、所轄警察署あるいは公安委員会への「深夜における酒類提供飲食店営業開始届出」を、営業開始の少なくとも10日前までに提出する必要があります。たとえば東京都では、生活安全課風俗営業係に事前予約してから届け出る流れが一般的です。書類が受理されれば、届出から10日後には営業を開始できます。

届出の流れざっくりポイント注意点
届出先の確認所轄警察署(公安委員会)事前相談や予約が必要な場合あり
届出の提出期限営業開始の10日前まで早めに相談・準備を進めましょう
営業開始タイミング届出受理後、10日後から可能許可申請より流れが早く済む

提出する主な書類には以下のようなものがあります。届出書(様式第47号)、営業の方法を記載した書類(様式第48号)、各種図面、住民票、それに法人の場合は定款や登記事項証明書・役員全員の住民票が含まれます。さらに、飲食店営業許可証の写しや賃貸借契約書、用途地域を裏付ける証明書などの補足書類が求められることもあります。

図面作成は特に専門性が求められます。営業所平面図、求積図(営業所・客室)、照明・音響設備図など、警察署独自の求積方法に沿う必要があります。CADソフトがあれば効率的に作成できますが、誤差や記載漏れがあると差し戻しになることもあるため、正確に仕上げましょう。

スケジュール面では、まず保健所から「飲食店営業許可証」を取得し、その後に深夜営業の届出と順序を守ることが重要です。事前相談の段階から期限・必要書類・様式の記載例まで確認しておくと、スムーズに進められます。

以上をふまえて、届出の流れを見える化し、準備に余裕をもって取り組んでいただければ、安心して深夜営業をスタートできます。

届出未提出時のリスクと遵法の重要性

深夜0時以降に酒類を提供する営業(いわゆる深夜営業)を行う際、風俗営業ではなく「深夜酒類提供飲食店営業開始届出」の提出が求められます。届出をせずに営業を続けると、風俗営業法(風営法)に違反する無届営業となり、重大なリスクを伴います。

以下は、無届営業や違反行為に関わる代表的なリスクを整理した表です。

リスクの内容 内容 想定される影響
刑事罰(罰金・懲役) 無届営業や時間外営業、接待行為などが該当 50万円以下の罰金、または2年以下の懲役・200万円以下の罰金など
行政処分 指示、営業停止、許可取消し 営業停止20日~6か月、取消しの場合は再申請不可(5年間)
周囲からの通報・社会的信頼低下 住民通報により警察の調査や指導が入り得る 立入検査の頻発、風評被害、経営の安定性の喪失

まず、無届で深夜営業を行うと、法律によって50万円以下の罰金が科せられる可能性があります。さらに、接待など風俗営業に該当する行為を行ってしまうと、無許可営業として、2年以下の懲役または200万円以下の罰金・併科に至る恐れがあります。

次に、法令違反があった場合には行政処分が科せられます。初回は「指示処分」で済むこともありますが、改善がなされない場合には営業停止(20日~6か月)や許可取り消しといった厳しい措置がとられます。許可取り消し後は、再び許可を受けることが難しくなり、営業継続の道が閉ざされてしまうので重大な経営リスクとなります。

さらに、地域住民や警察の目が光る深夜営業において、無届状態では通報されやすくなり、警察の立ち入り調査や指導が頻繁に行われることになります。警察への協力も困難になり、従業者を守る立場からも大きな支障となります 。

一方で、正式に届出を行っていれば、法に則った営業が可能となり、地域や警察からの信頼も得られます。安心して深夜営業を展開できるようになり、経営の安定化にもつながります。

深夜営業を安全かつ安心して行うためには、まず届出を怠らず、法令をしっかり守ることが基本です。それが結果として事業の継続と信頼を築く第一歩となります。

まとめ

深夜営業を行う店舗の運営には、風営法に基づく適切な届出が不可欠です。深夜零時以降も営業を希望する際は、用途地域や店舗の構造、営業形態を十分に確認し、必要な条件を満たすことが求められます。書類の準備や提出期限を守るとともに、事前相談を行うことで、無届営業による罰則や営業停止のリスクを低減できます。ルールを守り、地域と調和した運営を目指すことで、安心して継続的な深夜営業が可能となります。不安がある場合は、早めの対応が鍵となりますので、正しい手続きを心がけましょう。

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